囲碁の達人 2020 7 12

 囲碁の基本戦略は、布石として、
碁盤の隅から打ち始めるのが効率がよいのです。
 たとえば、「三々」(さんさん)というように、
碁盤の隅から「3・3」の位置に布石することです。
 初心者は、碁盤の中心に石を置きたがりますが、
それでは、効率が悪いのです。
 やはり、周辺部に布陣を築いてから、
中央部に攻め込んだほうが盤石の戦法となるでしょう。
 実は、AIコンピューターも「三々」から布石するという。
こうしてみると、人間もAIも、戦法は一致しています。
 もちろん、今日は、囲碁の話をするわけではありません。
机の上に、世界地図を広げて、碁盤と見立てると、どうなるか。
 台湾は、「三々」の位置でしょう。
セーシェル諸島も、「三々」、
ペルシャ湾も、「三々」でしょうか。
インド洋が中央になるでしょうか。

2020年7月12日に、国際政治学者の六辻彰二氏は、こう書いています。

中国が中東に基地を構える日 中国は「第二のアメリカ」になるのか

 中国は、中東イランのキーシュ島を25年間租借する権利を得て、
ここに軍事基地を構えようとしていると報じられている。
 これが事実なら、中国は、
アジア、中東、アフリカを結ぶ海上ルートを確立しつつあるといえる。
 ただし、イランに軍事基地を構えた場合、
中国自身も大きなリスクを背負うことになる。
(引用、以上)
 キーシュ島というのは、ペルシャ湾に浮かぶ小さな島ですが、
非常に価値があります。
 島というと、普通は、山が海に迫り、土地の利用価値が低いですが、
キーシュ島は、なんと島全体が平らです。
だから、島の中央部には、国際空港があります。
 囲碁の布石としては、絶妙な一手ですが、
中東の場合は、単純に、そうならない場合があります。
 著者が指摘するように、
「外国軍隊の駐留は、どこでも摩擦を生みやすいが、
イスラーム圏では、とりわけ『異教徒の軍隊』への拒絶反応が強い。
 国際テロ組織アルカイダを率いたオサマ・ビン・ラディンが、
アメリカを断罪した一つの理由は、湾岸戦争(1991)で、
イラク軍を攻撃する拠点として、
サウジアラビアに米軍が基地を構えたことにあった」
(引用、以上)
 中国は、もし中東で「最終的な戦争」が起こったら、巻き込まれるでしょう。
パキスタンは、核兵器保有国ですが、
核兵器を開発するには巨額の資金が必要です。
 風の噂では、その資金を提供したのが、サウジアラビアではないかという。
つまり、本当の核兵器保有国は、サウジアラビアであり、
パキスタンは、保管庫に過ぎないのではないかという噂です。
 そうなると、イランが核兵器を開発したくなる理由がわかります。
イランの背後には、パキスタンがあり、
ペルシャ湾をはさんで、対岸にはサウジアラビアがあります。
 原子力発電所を運転していると、必然的に核兵器の原料が揃います。
日本は、資源小国なので、原子力発電所を運転せざるを得ませんが、
その結果、プルトニウムが大量にたまってしまいました。
資源大国のイランでは、原子力発電所は、どういう目的でしょうか。





























































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